地区補助金事業『笑って学ぼう 私たちのまち』

2022年10月26日(水)、地区補助金事業 『笑って学ぼう 私たちのまち』を開催しました。

この事業は、創立150周年の節目を迎える大須小学校の児童を、大須演芸場(名古屋市中区大須2丁目19−39)に招き、①寄席を体験してもらうことで、伝統文化を楽しく学んでもらうこと、に加え、②演芸場を育んできた大須の歴史的背景を学んでもらい、地域社会をより好きになってもらって、将来地域を盛り立てていってほしい、という狙いで、独自に名古屋中ロータリークラブで企画したものです。当日は、コロナ対策の都合上、2部制として、小学校低学年を前半、高学年を後半に分けて、寄席を見て頂きました。


最初に、当クラブ星野信利会長、佐藤友治副会長がそれぞれ挨拶をし、その後、愛知県にゆかりのある演者(芸人、落語家)の方々に、合計50分ずつ前後半2回にわたって、芸を披露して頂きました。

小学校低学年と高学年とでは、理解度に差があるため、演者の方々には、前後半で内容を変えて頂くようお願いをしていましたが、いずれの演者も、素晴らしい芸を披露して頂くのは勿論、低学年には平易な言葉で分かりやすく、高学年には落語の仕組み、芸の成り立ち等を説明するなどして、子供の発達に応じ、より多くのことを学んでもらえるよう工夫して頂きました。

子供達は、ときに手を叩いて大きな声で笑い、演者の呼びかけにうんうんと頷くなど、ウケている、伝わっている、という様子が鮮明に分かりました。後ろで見ていた私達も、そんな子供達の様子を見て、大変うれしい気持ちになりました。

高学年の部では、演者の芸の披露の後、20分ほど時間をとり、大須の街の歴史を学んでもらうプログラムを用意しました。そこで、当クラブ会員の松下和義さん((株)松屋コーヒー本店 代表取締役会長)に登壇頂き、インタビュー形式で、徳川家康が大須観音をこの地に移してから、徳川宗春の政策により大須が発展したこと、戦後に街が廃れた後、地域の人々の努力で街が復活していったことなど、大須の歴史をご説明頂きました。最後に、松下さんから、次代を担う子供達へのエールを伝えて頂きました。

子供達は、プログラムを通し、大須の伝統芸能の楽しさ、内容理解を深めると共に、大須の歴史に興味を持ち、大須の将来を担っていこうという気持ちを少しでも持ってくれたのではないか、と期待しております。

なお、当日は、中日新聞、中部経済新聞の取材を受け、翌日の中日新聞朝刊県内版に今回のプログラムの記事が掲載され、活動内容を地域の皆様にも知って頂けました。

今回、とても有意義なプログラムを企画・実行でき、感無量でした。プログラムの準備・運営にご尽力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

(社会奉仕委員会 委員長 片岡憲明 記)